民家の庭先で見かける花。色合いがいちごジャム入りのホイップクリームのようだ。特につぼみはまさにクリームを絞り出したような形をしている。雄シベの葯(やく)はさしずめイチゴの種だ。
花も変わっている。日傘のように開いた五角形の花びらは、雄シベの先が当たるところがへこんでいる。そこに雄シベが曲がって葯が収納されるようになっている。虫がとまると飛び出して花粉をこすり付ける仕組みだ。10本の雄シベは放射状に並んでおり、正面から見ると直線が多く時計か幾何図形のような印象を受ける。
ツツジ科の常緑低木。シャクナゲに近い種類である。北アメリカ東部が原産地で、別名アメリカシャクナゲ。名称は発見者の名前に由来する。街中では生け垣などに紛れて咲いていることが多い。最近は紅い花色の品種が人気のようだ。