植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

カルミアの花

民家の庭先で見かける花。色合いがいちごジャム入りのホイップクリームのようだ。特につぼみはまさにクリームを絞り出したような形をしている。雄シベの葯(やく)はさしずめイチゴの種だ。

 

花も変わっている。日傘のように開いた五角形の花びらは、雄シベの先が当たるところがへこんでいる。そこに雄シベが曲がって葯が収納されるようになっている。虫がとまると飛び出して花粉をこすり付ける仕組みだ。10本の雄シベは放射状に並んでおり、正面から見ると直線が多く時計か幾何図形のような印象を受ける。

 

ツツジ科の常緑低木。シャクナゲに近い種類である。北アメリカ東部が原産地で、別名アメリシャクナゲ。名称は発見者の名前に由来する。街中では生け垣などに紛れて咲いていることが多い。最近は紅い花色の品種が人気のようだ。