いつも通る都市河川沿いの道。道路わきの舗装されていない部分は草花が植えられていたり、雑草が繁茂していたり。種類は季節とともに変化していくので見ていて飽きない。その中のある区間を画像のような大型の草が占領していた。
草丈は50㎝~1m20㎝。大きな花穂に大量の微小な小穂を付け、細い花茎が大きく撓(しな)っている。葉もチューブ状に丸まっていて細長い。全体に青緑色であるが、小穂は成熟すると紫色がかかり、花穂は全体に灰色に見える。名前の「シナダレ」とは撓って垂れること、見たままだ。
牧草っぽい雰囲気がいかにも外来種である。イネ科スズメガヤ属。南アフリカ原産で世界中に移入分布。日本では道路緑化などのため用いられたものが定着した。半端ない量のタネを作るため繁殖力が高くいろいろと支障が出ている。そのため要注意外来種だ。この場所も過去に緑化目的で植えられたものだろう。時は移り、今は厄介者である。