梅雨末期の湯煙のような雨が急に晴れた。陽射しがだんだん強烈になってくる。暑い!
郊外を歩いていて民家の庭先でオニユリを見かけた。道路より一段高い所にあるため、花は下向きだが、青空をバックに見上げる形になった。
こう見るとまさにヤマユリの朱色バージョンである。ヤマユリよりやや小柄で、花弁の反りが強い。ソバカスのような黒い斑点が個性的な雰囲気を作っているが、嫌な感じは受けない。
日本から東アジアに自生するが、花壇か民家の庭によく植えられている。野山で咲いているのを見たことはない。種を作らず、葉の根元にムカゴという小さなイモのようなものを付けそれで増える。鱗茎(いわゆるゆり根)は食べられる。類縁のコオニユリはよく似ているが、ムカゴを作らず種で増える。画像の花は、下から見上げているのでムカゴの有無は確認できない。