植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

オニユリ2021

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梅雨末期の湯煙のような雨が急に晴れた。陽射しがだんだん強烈になってくる。暑い!

 

郊外を歩いていて民家の庭先でオニユリを見かけた。道路より一段高い所にあるため、花は下向きだが、青空をバックに見上げる形になった。

 

こう見るとまさにヤマユリの朱色バージョンである。ヤマユリよりやや小柄で、花弁の反りが強い。ソバカスのような黒い斑点が個性的な雰囲気を作っているが、嫌な感じは受けない。

 

日本から東アジアに自生するが、花壇か民家の庭によく植えられている。野山で咲いているのを見たことはない。種を作らず、葉の根元にムカゴという小さなイモのようなものを付けそれで増える。鱗茎(いわゆるゆり根)は食べられる。類縁のコオニユリはよく似ているが、ムカゴを作らず種で増える。画像の花は、下から見上げているのでムカゴの有無は確認できない。