植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

謎の木の実

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公園を歩いていたら茂みの中にこんな木の実が… 宇宙生物っぽい。長さ5㎝ぐらい。半球に十文字の切れ目がありアンテナみたいな突起がある。緑色だし、「トイ・ストーリー」に出てくる三つ目の宇宙人を連想した。(「リトル・グリーン・メン」というらしい。)

 

調べると、トサミズキの実だった。花ならよく知っている。早春3月に薄黄色の花房(はなぶさ)を木全体につける2-3mの低木である。公園や民家によく植えられている。この実もよく知られているのかもしれないが、私は初めて見た。

 

葉は丸っこく葉脈や鋸歯(周囲のギザギザ)が目立つ。そのため最初はカバノキ科のハシバミの仲間かと思った。じつはマンサク科。あの楚々とした地味な花が、こんな個性的な実になることは信じられない。無数についていた花房から実がこれだけというのも不思議だ。秋には成熟して赤茶色に変わるそうである。