植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

シオデの花

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海の中のクラゲの幼生(ようせい)のように見える。今日は曇って時々陽射しがあり蒸し暑いが、見ていると涼しげに感じる。

 

花は長い柄があって半球状の花序を形成する。個々の花は花被片(ガクのようなもの)が反り返って球状になっている。雌雄異花。これは雄花で6本の雄シベが出ており、先端の葯は細くかぎ状に曲がる。雌花は子房が丸くダンゴが2個つながっているように見える。

 

正式名タチシオデ。サルトリイバラ科。日本各地の林下に自生する。ツル性で、葉の根元から巻きひげを出して周囲にまとわりついて伸びる。果実は黒く直径1㎝の球の集まりだ。

 

春の若芽は、「山のアスパラ」といわれて人気のある山菜で、栽培もされている。名前の由来はアイヌ語らしい。