海の中のクラゲの幼生(ようせい)のように見える。今日は曇って時々陽射しがあり蒸し暑いが、見ていると涼しげに感じる。
花は長い柄があって半球状の花序を形成する。個々の花は花被片(ガクのようなもの)が反り返って球状になっている。雌雄異花。これは雄花で6本の雄シベが出ており、先端の葯は細くかぎ状に曲がる。雌花は子房が丸くダンゴが2個つながっているように見える。
正式名タチシオデ。サルトリイバラ科。日本各地の林下に自生する。ツル性で、葉の根元から巻きひげを出して周囲にまとわりついて伸びる。果実は黒く直径1㎝の球の集まりだ。
春の若芽は、「山のアスパラ」といわれて人気のある山菜で、栽培もされている。名前の由来はアイヌ語らしい。