この場所は、何年も前まだスミレに白い種類があること知らなかった頃に、偶然出会った所だ。あの時は不思議な感じがして、何か貴重な発見をしたようでうれしくなってしまったものだ。同じ白花でも丸っこくてカワイイ感じのマルバスミレと違って、全体にスリムで均整がとれており、楚々としたたたずまいと白磁のような花色が美しい。
花は側弁(横向きの花びら)と唇弁(下向き)に紫の条(すじ)が目立つ。花色は紫色に近いものまで変化に富むが、いずれも紫の条がはっきりしている。名称は、花色を月の出ている夜明け(有明)の刻一刻と変化していく空の色に見立てたもの。
近場では画像のような白っぽいものが多い。花期は4月中旬から5月中旬で遅い方である。そのため周囲に他の草が伸びているので埋もれてしまっている。早春からのスミレシリーズはこれで終わり。これから花盛りの陽春になる。