植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

アリアケスミレ2022

この場所は、何年も前まだスミレに白い種類があること知らなかった頃に、偶然出会った所だ。あの時は不思議な感じがして、何か貴重な発見をしたようでうれしくなってしまったものだ。同じ白花でも丸っこくてカワイイ感じのマルバスミレと違って、全体にスリムで均整がとれており、楚々としたたたずまいと白磁のような花色が美しい。

 

花は側弁(横向きの花びら)と唇弁(下向き)に紫の条(すじ)が目立つ。花色は紫色に近いものまで変化に富むが、いずれも紫の条がはっきりしている。名称は、花色を月の出ている夜明け(有明)の刻一刻と変化していく空の色に見立てたもの。

 

近場では画像のような白っぽいものが多い。花期は4月中旬から5月中旬で遅い方である。そのため周囲に他の草が伸びているので埋もれてしまっている。早春からのスミレシリーズはこれで終わり。これから花盛りの陽春になる。