植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

オッタチカタバミ

相模川の土手の上を歩いていると、小さな空き地を黄色い花が一面に覆っていた。鮮やかな黄色の花と黄緑色の葉が爽やかで春らしい感じがする。花と葉はカタバミそっくりだ。しかし茎が地を這うカタバミに対して、茎が立ち上がり根元で分岐して長い花茎がいくつも出ている。草丈は15㎝ほど。

 

カタバミ科。花の直径は1.5㎝くらい。他の特徴としては全体に白い毛が多く、葉の表面がビロード状に見えることと、托葉が小さくて目立たないことなどがあげられる。

 

アメリカ原産の帰化種。第2次大戦後に駐留米軍の荷物について侵入したとされる。そういえばこの付近の相模原台地は米軍関係の施設が多い。とはいえ関東以南の日本中に広がっており、近場では街中でも至る所で見かける。

 

名前は漢字にすると「おっ立ち酢漿草」。雑草とはいえちょっとぞんざいな感じがする。