アカネ科。以前面白い形をした実に注目したことがある(2021年4月20日付け)。近場では代表的な雑草だ。路傍でも花壇の一角でも、ちょっとした地面があるとどんなところでも生える。しかも真冬の1,2月頃からもう芽を出している。今は高さ30㎝ぐらいでどんどん伸び、先端に花もつけている。
多い割に注意をひかない。花が径1㎜程と極小で緑っぽい色のため、花があることすらわからないからである。ただの緑のカタマリに見える。今回何とか花が撮影できた。4枚に見える花弁は1枚が4つにさけたものであることが分かる。雄シベは4本。雌シベの先が2本に割れており、一対の径2㎜ぐらいの丸い実になる。
ムグラ(葎)というのは密生して藪を作る草のことである。断面四角形の茎に8枚ぐらいの葉が輪生して傘のようになり、それがいくつも重なっているのでヤエ(八重)ムグラである。トゲがあるので触るのは注意。