ソメイヨシノも葉桜になり、いよいよ若葉の季節になってきた。自然の丘陵地を残した広い公園を歩いていると、白いブラシ状の花をたくさんつけた木が目についた。15-20mぐらいの高木で、雑木林の縁から多くの枝を伸ばしている。
花は多数の雄シベが長く突き出し全体がブラシのように見える。その下の花びらは5枚で確かにサクラの仲間であることを感じさせる。花の後は赤や黄色のカラフルな実になる。要するにブドウのような房生りのサクランボである。(2021年7月19日付)
バラ科で日本全国に分布する。多くの花が集まった房(ふさ)咲きのため普通のサクラとは別系統に属する。よく似たイヌザクラとは花が付いた枝に葉が付く点が異なる。
白と緑の花は今頃の爽やかな空気とよく合っていると思う。