植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

キツネアザミ

日当たりのよい野原を好む植物である。このような植物がのびのび育っている所は都市部ではまずない。穴場としては大きな川の河川敷がある。増水の可能性があるので利用されない広い草地があるのが普通だ。晴れた春の日に緑の草原(くさはら)を歩くと心が浮き立つ感じがする。今は様々な野草の花盛りだ。

 

70-80㎝ぐらいの草丈で、花茎が枝分かれして多数の花を付けている。赤紫の花とそれを包む鱗片状の総苞(そうほう)、切れ込みの深い葉からアザミの仲間に見える。だがアザミの特徴であるトゲがない。キツネにダマされたようだ、というのが名前の由来ととのこと。

 

キク科で、本州以南に分布する。郊外の畑の周辺などでよく見られるが、農耕文化などと一緒に大陸から伝わった史前帰化植物といわれる。