植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

春霞の江の島

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少し気分が塞ぐので春の海が見たくなった。画像は鵠沼(くげぬま)海岸から見た江の島である。ここはいつ来ても明るく、陽を浴びた波がキラキラして爽快な気分になる。空は晴れているのだが白っぽく、江の島は青く影のように見える。春霞(はるがすみ)だ。

 

芽吹いた植物などからの蒸散で増加した水分が、まだ冷たい大気に触れて微小な水滴になる現象である。なかなか風情があってよいと思う。ただ、景色の中で江の島のシルエットばかりが強調されて、海の広さが分かりにくかったのは少し残念だった。

 

実を言うと、最初はPM2.5か黄砂と思った。今頃の季節はどちらも多いが、あまり気持ちの良いものではない。後で調べるといずれも少ないという予報だった。そう思ってしまうのは、長い閉塞感で気持ちが病んでいるせいかもしれない。まあ春はもともと憂鬱なものだが…。