研修農園の脇の土手にタラノキが生えていることは以前紹介した。トゲの無い種類で、最初は惑わされたが、独特の美しさのある花や実で楽しませてくれた。冬は葉や花穂が落ちて、棒のような樹形になっていた。
今の時期になってようやく見たことのある姿になった。タラの芽である。新緑によく見られるように黄緑色の芽の先が赤っぽくなっており初々しい。
山菜の王様といわれる。かなり前に信州でテンプラをふるまわれ、初めて食べた時、癖のない味と意外に柔らかい食感で感激したことを思い出す。
まだ芽が出たばかりなので、摘むならもう少し膨らんでから方が良いかなと思う。しかし、近場にたまたま残った貴重な植物である。このままにしておこう。誰にも見つからないことを祈る。