研修農場の一角に小麦の畑があり、これまで数回麦踏みをした。今日は寒風が吹きすさんでいるが、画面向こう側の麦は、数日前の温かさで急に大きくなったような気がする。陽光に葉が光って逞しいものだ。同時に、隣の空きスペースに生えていた雑草のホトケノザが満開になった。緑と赤紫のコントラストはどちらも鮮やかだったが、画像にするとあまりきれいではない。なかなか見た通りに撮るのは難しい。
昔関西にいた時も同じような景色見た記憶があるが、少し様子が違う。関西では早春に田畑を覆う赤紫色の花はマメ科のレンゲで、場所も主に田植え前の田んぼである。シソ科のホトケノザと見た目が似ているのが面白い。
また関西では麦踏みもあまり見た覚えがない。この辺りは関東ローム層で霜柱ができやすく、踏んでやらないと根が浮き上がって枯れてしまう。一方関西は気温がやや高いこともあるが、花崗岩由来のサラっとした土で、そういうことがないせいかもしれない。なお、麦自体は踏んでも元気に育つ。