自宅の近くの道路で信号待ちをしていて、ふと振り返るとスミレの花の塊が見えてビックリした。葉も花も瑞々(みずみず)しい感じにあふれている。
生えているのは道路の端、コンクリートとアスファルトの境の、有るか無きかの隙間である。ここは例年スミレが咲くのは知っていたが、いつも3~5輪の花を付けたものがせいぜい数株見られるだけであった。しかもつい数日前には花は無かった。
スミレは花を付けて種を落とした後、夏はどこかに消えてしまう。地下茎が残っていて、今頃少し暖かくなると急速に葉を出し、花を付ける。それを長年繰り返すうちたまたま開花のタイミングが一致したのであろう。
他の花でも街中に見に行くポイントがいくつもできた。様子は毎年違う。だから道草ウオッチングは楽しい。