多摩丘陵の畑の脇の日当たりのよい斜面。高さ3mぐらいの木が、先端に緑がかった白い大きな花房(花の集まり)を付けていた。数年前から何の木か悩んでいる。
花房は30―40㎝あり、花茎が何重にも放散したいわゆる複散形の花序である。個々の花は小さくて見にくいが5枚の緑色の花弁と黄緑色の雄シベを持つ。
葉が濃緑色で多数の小葉からなる複葉である。ウルシに似ているが、ウルシの花期は6月頃で、花も少し違う。花と葉の特徴からウコギ科と思われるが、ウドは草本(冬枯れる)だし、タラノキにしては葉や幹にトゲがない。タラノキにはトゲのない種類があるとのことなので、取りあえずそれとしておく。花後は黒くて丸い実になるので、その時もう少しはっきりするだろう。