植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

タラノキの花

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 多摩丘陵の畑の脇の日当たりのよい斜面。高さ3mぐらいの木が、先端に緑がかった白い大きな花房(花の集まり)を付けていた。数年前から何の木か悩んでいる。 

 花房は30―40㎝あり、花茎が何重にも放散したいわゆる複散形の花序である。個々の花は小さくて見にくいが5枚の緑色の花弁と黄緑色の雄シベを持つ。

 葉が濃緑色で多数の小葉からなる複葉である。ウルシに似ているが、ウルシの花期は6月頃で、花も少し違う。花と葉の特徴からウコギ科と思われるが、ウドは草本(冬枯れる)だし、タラノキにしては葉や幹にトゲがない。タラノキにはトゲのない種類があるとのことなので、取りあえずそれとしておく。花後は黒くて丸い実になるので、その時もう少しはっきりするだろう。