植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

カンナ

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 梅雨も明けたらしいが、これは3日前の画像、小雨の降る中だ。曇天でも真夏の日差しを感じさせる植物である。熱帯アメリカ原産で、欧米で改良されて、古くに日本に入ってきた。カンナ科だがショウガと近縁で、派手な花びらは雄シベが変化したもの。そういえば雄シベがない。いわゆる八重咲だ。

 小学校の時の夏休み。家の前に真っ赤なカンナの茂みがあった。高さは2,3mにもなり、子供にとっては見上げるような高さで、葉も巨大だった。葉の下に潜り込める空間を見つけて、秘密基地にして遊んだ。ゴソゴソ動いているときのすべすべした葉の感触と、独特の臭いを思い出す。

 丈夫で栽培が簡単。安い費用で豪華な花が楽しめる。農場の隅などに植えられているのを見ると、そんな「昭和」のノスタルジーを感じる花である。