梅雨も明けたらしいが、これは3日前の画像、小雨の降る中だ。曇天でも真夏の日差しを感じさせる植物である。熱帯アメリカ原産で、欧米で改良されて、古くに日本に入ってきた。カンナ科だがショウガと近縁で、派手な花びらは雄シベが変化したもの。そういえば雄シベがない。いわゆる八重咲だ。
小学校の時の夏休み。家の前に真っ赤なカンナの茂みがあった。高さは2,3mにもなり、子供にとっては見上げるような高さで、葉も巨大だった。葉の下に潜り込める空間を見つけて、秘密基地にして遊んだ。ゴソゴソ動いているときのすべすべした葉の感触と、独特の臭いを思い出す。
丈夫で栽培が簡単。安い費用で豪華な花が楽しめる。農場の隅などに植えられているのを見ると、そんな「昭和」のノスタルジーを感じる花である。