雑木林の細道沿いの薄暗い所に生えていた。なにやら怪しいインパクトを与える色と形である。ネットで調べるといくつも画像が挙げられており、興味を持った人が多いようだ。
地面にサジ(匙)型の葉をロゼット状に広げ、20‐30㎝ぐらいの花茎を伸ばす。湾曲した花茎の先が直角に曲がって先が平らな花を付ける。そのため花は下を向いている。花茎に付いている細い葉が水平になっており、花の基部が鱗片状にめくれていて、これも妙な印象を与える。
昔の喫煙具であるキセルの先を、水鳥の頭に見立てて雁首(ガンクビ)という。なるほど似ていると思う。キク科で花びら(舌状花)のない花はスパッと切ったような形で異様である。なお、この画像では下向きになってわからないが、花の先はオレンジ色の雄シベが多数出ている。まさに火が点いたタバコだ。