日没とともに開花し、日が昇るとしぼむので待宵草。月見草(ツキミソウ)や宵待ち草(ヨイマチグサ)の方が通りがよい。夜行性の蛾による受粉に特化した植物だ。近所の空き地などに多いのだが朝9時には皆しぼんでいる。この画像は朝のまだ薄暗い時間に撮ったものだ。
アカバナ科。この仲間は全てアメリカ大陸原産の帰化種だ。普通のマツヨイグサより花や背丈が一回り小さいので、メ(雌、女)の名がある。花びらの間にすき間があるものをアレチ(荒地)マツヨイグサと言って区別する。はっきり言って雑草的な存在である。
草むらから花茎が一本立ちしている。7月頃から次々と咲き続けて花後の実が直立した茎にずらりと並ぶ。花びらは4枚で、雄シベの数は8本、雌シベの先は四裂する。薄黄色の花弁はどこか夜の月を思わせる。