植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

クワ科の葉

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 路側帯や民家の垣根の中みたいな変なところによく生えている木だ。外見の特徴からクワ科と思われるが、花がついていないので特定できない。また木ごとに葉の形が少しずつ異なっていて、ますますわからない。

 クワ科の仲間、クワ(マグワ、ヤマグワ)、ヒメコウゾ、カジノキ、はかつて養蚕や製紙に使われたので近場に結構多い。これらは葉の形の変化が激しいので有名だ。一般的には単純な卵型や、波打つように切れ込んで3裂か5裂するものが多い。また、同じ木でも生育時期により変化するようだ。大きな木では卵型だが、若くて陽当たりがよいと切れ込みが多くなる。画像の葉は極端に切れ込みが多いうえに周囲のギザギザも大きく、奇怪な印象を受ける。

 植物種としてはクワ科の雑種と思われる。以前、ヒメコウゾのかわいい果実を紹介した。他の仲間も食べられる実を付ける。この木も鳥が食べて種を運んだのだろう。成長が早く、油断すると大きな木になって往生する。雑草ならぬ雑木としか言いようがない。