植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

コムラサキの花

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 小紫。道路脇の植え込みになっていた。薄赤紫と黄色の取り合わせの花が美しい。近縁のムラサキシキブ紫式部)より全て小ぶりだが実を大量に付ける。よく庭などに植えられている園芸種だ。高さは1.5mぐらいの低木で、枝は直線的に伸びて下垂する。葉は対生して付け根の近くから2本花序が出る。

 枝に並んだ花序が根元から順番に咲いていく。画像では左側が根元で、花後、開花、ツボミの順になっている。これが秋には鮮やかな紫色のツブツブの実に変わる。

 以前紹介したムラサキシキブの木はやや大きく23mになる。花序は枝先にまばらに付き、雑木林の縁で咲いていてもほとんどわからない。今年は意識して歩いたところ、多摩丘陵に結構多いことが分かった。私は地味に自生しているムラサキシキブの方が好みだ。近場ではすでに花は終わっており、コムラサキと交雑することはないようである。