小紫。道路脇の植え込みになっていた。薄赤紫と黄色の取り合わせの花が美しい。近縁のムラサキシキブ(紫式部)より全て小ぶりだが実を大量に付ける。よく庭などに植えられている園芸種だ。高さは1.5mぐらいの低木で、枝は直線的に伸びて下垂する。葉は対生して付け根の近くから2本花序が出る。
枝に並んだ花序が根元から順番に咲いていく。画像では左側が根元で、花後、開花、ツボミの順になっている。これが秋には鮮やかな紫色のツブツブの実に変わる。
以前紹介したムラサキシキブの木はやや大きく2‐3mになる。花序は枝先にまばらに付き、雑木林の縁で咲いていてもほとんどわからない。今年は意識して歩いたところ、多摩丘陵に結構多いことが分かった。私は地味に自生しているムラサキシキブの方が好みだ。近場ではすでに花は終わっており、コムラサキと交雑することはないようである。