植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

街の花:アガパンサス

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 一戸建ての多い古くからの住宅街を歩いていると、どの家でも庭や軒先などに様々な植物を栽培されている。いずれも種類と数が多く、丹精を競い合って見事なものになっている。

 雨に映えるアジサイはほぼ終わり、今はこの花をどこでもと言っていいほど見る。梅雨時の蒸し暑さを忘れるような爽やかな青紫色である。

 ギリシャ語のアガペー(愛)とアンサス(花)からつけられたロマンチックな名前である。以前から気になっていたが、今回調べるまで実は名前を知らなかった。別名ムラサキクンシラン(紫君子蘭)。

 南アフリカ原産のヒガンバナ科ユリ科という資料もある)である。そういえば花を朱色にしたと想像すると日本に自生するキツネノカミソリとよく似てくる。同じ科でも、東の果てから地球を三分の一周して南の果てまで行くと、色が対照的に変わり印象もかなり違ってくるのが面白い。