ヒヨドリバナの花にとまっていた蝶。普通のジャノメチョウかと思ったが、少し小型だ。表側の色はやや明るく、ビロード感がある。ジャノメチョウは暗い林の中にいることが多く、黒く見えるのであまり好きではない。
よく見ると、「蛇の目」模様の数が多く、くっきりとしている。裏の地模様も、砂浜の浅い水面に広がっていく漣(さざなみ)のようで、なかなかシックで良い。
鳥がヘビの目を恐れることから、蛇の目模様は天敵からの防御の点で意味がある。そう思ってみると、丸の中に小さな点があって、瞳の中の星のような感じになって立体感がある。よくできているものだ。