名前からしてデカくてゴツくて痛そうであるが、まさにその通り。そんなにトゲを付けてどうするの?と言いたくなる。ただし、ヨーロッパ原産で、アメリカを経由して日本に入ってきたもの。
牧草に交じって持ち込まれ、北海道などの牧場で芽を出した。ところがトゲのために牛馬が食べずに残すのでどんどんはびこる。しかもキク科特有の綿毛の付いた種を飛ばす。最近では、近場の道端などに生えているのを見かける。
うかつに触ると痛い目に合うので、身近に入り込まれると除草が大変である。そのため要注意外来種に指定している自治体も多い。
造成地などの広くて明るい所を独占しようとするところも「アメリカ」的だ。一方、日本原産のノアザミは野原で他の草と協調して楚々と咲いている。あまり増えないでほしい。