植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

アメリカオニアザミ

f:id:M_majipan:20200717083405j:plain

 名前からしてデカくてゴツくて痛そうであるが、まさにその通り。そんなにトゲを付けてどうするの?と言いたくなる。ただし、ヨーロッパ原産で、アメリカを経由して日本に入ってきたもの。

 牧草に交じって持ち込まれ、北海道などの牧場で芽を出した。ところがトゲのために牛馬が食べずに残すのでどんどんはびこる。しかもキク科特有の綿毛の付いた種を飛ばす。最近では、近場の道端などに生えているのを見かける。

 うかつに触ると痛い目に合うので、身近に入り込まれると除草が大変である。そのため要注意外来種に指定している自治体も多い。

 造成地などの広くて明るい所を独占しようとするところも「アメリカ」的だ。一方、日本原産のノアザミは野原で他の草と協調して楚々と咲いている。あまり増えないでほしい。