植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ザクロソウの花

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 夏場の畑の草取りはまったく大変で、どうせ大きくならないからと小型の草はいい加減になる。この植物は非常に小さく、草丈3,4㎝になるともう径2㎜以下の極小の花や実らしきものを付けている。畑の雑草としてずっと気になっていた。5月ぐらいから姿を見せるが、夏場には分岐して少し広がり15㎝ぐらいになる。つい取り残すのでこの草ばかりどんどん増えてくる。

 色々調べたが小さすぎて特徴がなく、最近まで正体不明だった。分かってみると畑の雑草としては珍しいものではないそうである。そのままザクロソウ科である。確かに細長いつややかな葉と赤紫色の実は果物のザクロに似ている。

 花を拡大すると、白色の花びらに見えるのはガク(花被片)で、丸い雌シベと雄シベが3本ある。実が裂けると中に種が見えこれもザクロみたいだというが、目を凝らしてもそんな実は無い。すぐ種がふりまかれてしまうようだ。これが雑草たる所以か。