秋の七草のひとつ。万葉集以来多くの歌に詠まれてきた日本の美である。個別の花は小さいが結構大株になり、これだけ集まると見ごたえがある。
この色が好きだ。明るい少し緑がかった黄色。何故か懐かしい感じがする。セピア色や、古びて色があせたりくすんだりしたものと同じで、郷愁を誘われる。
「女郎花」という漢字があてられているので、妖しい謂れがありそうだ。ただし、以前紹介したように、近縁のオトコエシ(男郎花)については、その白い花を白米(男飯オトコメシ)に見立てたためといわれている。その伝で、黄色い栗ご飯(女飯オミナメシ)が訛ったという説があるそうである。これも秋の味覚ではあるが。