植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

オヒシバとメヒシバ

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 夏から秋にかけての雑草といえばこれ。日当たりがよくて土があればあっという間に生い茂る。すぐ野菜畑に入り込むので都市農業には大敵である。見た目も緑一色だし乱雑に折り重なっているのはいただけない。

 題名の二種類は一緒に生えていることが多いので、同じ植物かと思っていた。調べると、同じイネ科であるが別種で、容易に区別できるとのこと。

 オヒシバ(雄日芝、画像上)は、ごつくて固い感じ。道の真ん中で踏まれるような場所でも、平たくなって頑張っている。別名チカラグサ。花穂は細いノコギリかジッパーのように見える。根を強く張っているので、引き抜くのは大変だ。しかし、鎌で根元の生長点をこそげ取るように刈れば、根が残っていてももう生えてこない。除草は意外に楽だ。

 一方、メヒシバ(雌日芝、下)は細くて華奢な印象である。花穂は点線のように見える。しかし、除草の時ヤッカイなのはこちらのほうである。細い茎が地面を這い、節ごとに根を出してへばりつくように広がっていく。抜くのは比較的楽だが、気をつけないと一部が残り、また伸びてきてしまう。

 この種の雑草は日陰になるところでは生えない。そのため、防草シートを敷くのが有効だ。それよりもヒツジか何かをレンタルできれば、勝手に除草してくれて楽だしエコだと思うが、いかがであろう。