植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

エノコログサ

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これも道端の夏草。日当たりのよい所を好むようだ。画像のように他の草と入り混じっていることもあるが、単独の塊になっていることも多い。ものすごい量の種を振りまくせいであろう。緑一色なので遠目にはわからないが、近づくとすぐわかる。

 

イネ科で雑穀のアワ(粟)の祖先とされている。アワの実物は見たことはないが、実の穂が山盛りになっているらしい。世界中に分布するが、考古学で縄文時代以前には日本に無かったことがわかっており、稲作などと一緒に大陸から雑草として入ってきたらしい。

 

特徴的な長い柄の付いた実の穂は子犬のシッポにたとえられる。そのため「イヌコロ草」が訛(なま)ってエノコログサになったとされる。ネコジャラシともいうのは、猫に見せるとじゃれてくるかららしい。英語ではこの仲間をfox tail grass(狐のシッポ草)といい、やはり動物に関係がある。私は、色は違うがそっくりの毛虫を見て以来、ケムシに見えてしょうがない。