植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ヨウシュヤマゴボウの花

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猛暑のなかここ数日雲が多く通り雨がある。蒸し暑くなるだけなのでやり切れない。画像は水滴が残るヨウシュヤマゴボウの花だ。近づいて見ると結構ユニークな形をしている。

 

漢字で書くと洋種山牛蒡。北アメリカ原産の帰化種で別名アメリヤマゴボウだ。私は子供の頃からこちらの名前で憶えていた。草むらで2mもあるような大柄でゴツイ感じの姿が目立つ。

 

太い根がキク科のヤマゴボウモリアザミ)に似ているそうだが、ヤマゴボウ科。花を見ると全く別物であることが分かる。5枚の花びらに雌シベ雄シベが各9~12本ある。緑色の和菓子のような形の子房はすぐ膨らんで、濃い赤紫色になる。この実は簡単につぶれる。色が服につくともう取れない。

 

草全体に毒があるのでうかつに触れない。そういわれると白い花穂が赤紫に染まっているのも毒々しく見える。実は鳥が食べて(大丈夫?)種を運ぶのか、街中でとんでもない所に生えているのを見かける。