植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

フサザキスイセン

f:id:M_majipan:20200122085012j:plain

 房咲き水仙。一本の茎に花が房になって咲く、要するに日本水仙である。里山の畑の縁でポツンと咲いていたのを見つけた。スイセンは小さな盃状の副花冠が黄色いものが普通なので、白一色の花はシンプルだがかえって目新しく感じる。

 スイセンの原産地は遠く地中海沿岸でギリシャ神話にも出てくる。シルクロードを通り中国を経由して古い時代に日本に伝わった。フサザキは原種に近いものとされる。

 近年の品種改良により大型で派手になる一方である。そうするとこの花はだいぶ昔(江戸時代とか)に植えられたものが残っていたのかもしれない。清楚なたたずまいが好ましい。