植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

冬の多摩丘陵

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 鳥の声もほとんど聞こえない静かな朝である。雑木林の中から空を見上げると、葉を落とした木々の枝が広がっている。澄んだ青空を背景にこれらが織りなす景色は、見ていて飽きない。

 右端に少し見えている常緑の葉はシラカシだ。その隣のスジのある茶色の幹はコナラかクヌギだろう。さらに手前の縦スジの白っぽい幹はイヌシデだと思う。いずれもこの付近の優占樹種の高木である。それぞれ幹の模様に個性があって面白い

 ネットで調べると「樹木の幹の図鑑」が何件もあり、ちょっと驚いた。興味を持って調べている方がおられるようだ。確かに木の幹の模様には、鍛えられた筋肉を見るようなある種の「美」があるように思う。しかし、幹の模様からだけではよほど見慣れていないと判別は困難だろう。