花と葉が丸っこくて愛嬌がある。よく見ると花びらの付け根が細い。そのため花の中央に穴が開いているようでおもしろい。色も濃く、鮮やかな赤で紅色(べにいろ)というべきか。
ほかにも朱色や白い花、そしてそれらが滲んだようなボカシが入っているものもある。また、秋から春まで咲き続け、真冬に咲いているのを見かけることも珍しくない。
このように形がトボケテおり、色もボカシで、開花の時期もボケボケ、というわけでこの名前がついた…と、子供のころ誰かに教えられた記憶があり、ずっとそう思い込んでいた。
調べると全く間違いだった。実の形がウリ(瓜)に似ているため漢字で「木瓜」と書き、その読み(ぼくか?)が訛(なま)ったという説が一般的らしい。失礼しました。