植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

コモンタイム

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 相模原市にある北里大学の薬用植物園。冬枯れでめぼしいものはない。片隅でこの植物を見つけた。枯れている部分もあるが本来常緑で、3ミリメートルぐらいのカワイイ花と葉が残っていた。寒さに当たったせいか全体に赤っぽくなっている。

 コモンタイムは名前の通り一般的なタイムThymeである。強い芳香から和名は立麝香草(たちじゃこうそう)という。代表的なハーブで料理などに使われる。薬効もあり強い殺菌力と抗ウイルス作用を備えている。実物を見るのは初めてだ。

 地中海沿岸原産のシソ科植物。高さは30-40センチメートルぐらいにしかならず草にしか見えないが、枝が木質化するためなんと「木」だそうである。

 

 タイムというとサイモンとガーファンクルの名曲スカボロフェアを思い出す。あの「パセリ、セージ…タイム」という歌詞はいまだに意味不明。なんでハーブの名前なのだ…?ということで、調べてみるとどうやら古い魔除けの呪文らしい。ドラキュラがニンニクを嫌うように、ハーブの強い芳香が関係しているのだろうか。