相模原市にある北里大学の薬用植物園。冬枯れでめぼしいものはない。片隅でこの植物を見つけた。枯れている部分もあるが本来常緑で、3ミリメートルぐらいのカワイイ花と葉が残っていた。寒さに当たったせいか全体に赤っぽくなっている。
コモンタイムは名前の通り一般的なタイムThymeである。強い芳香から和名は立麝香草(たちじゃこうそう)という。代表的なハーブで料理などに使われる。薬効もあり強い殺菌力と抗ウイルス作用を備えている。実物を見るのは初めてだ。
地中海沿岸原産のシソ科植物。高さは30-40センチメートルぐらいにしかならず草にしか見えないが、枝が木質化するためなんと「木」だそうである。
タイムというとサイモンとガーファンクルの名曲スカボロフェアを思い出す。あの「パセリ、セージ…タイム」という歌詞はいまだに意味不明。なんでハーブの名前なのだ…?ということで、調べてみるとどうやら古い魔除けの呪文らしい。ドラキュラがニンニクを嫌うように、ハーブの強い芳香が関係しているのだろうか。