一緒にいた野鳥に詳しい知人から、オオタカが送電線の鉄塔のてっぺんにいると知らされた。見上げて目を凝らしたが、肉眼ではほとんどわからなかった。持っていた小さなデジカメの望遠でかろうじて撮れたのがこの画像である。
とっさのことだったので酷い画像になってしまったが、東京都内でオオタカが見られたということであえて公開した。
残念ながら後ろ姿である。他に何枚も撮った写真では、目の周りの黒い模様などが写っているものもあった。少し首を動かす程度だったようだ。その知人は何度も双眼鏡で見ているそうだし、確実にオオタカだと思う。
何よりも、鉄塔の一番高いところに悠然ととまっている佇まいは、まさに生態系の頂点である猛禽類だ。あんなところに一羽でとまっている鳥は他にいない。野ネズミかキジバトでも狙っているのだろうか。あそこから見えるとするとたいしたものだが。
何故か鉄塔の根元のあたりにカラスが群れて騒いでいたが、全く眼中にないようだった。格の違いだ。さすがである。
ふと見上げると、もういなくなっていた。