植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

コメツブツメクサ

 

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 クローバーが群がって咲いているのを見ると春だなあと思う。よくある白い花はシロツメクサという名である。「ツメクサ」という名は、江戸の昔オランダからガラス器を輸入するとき、「詰め物」として乾燥させた牧草が用いられたことによるという。

 赤紫のムラサキ(アカ)ツメクサもよく見かけるが、「ツメクサ」の仲間に黄色い種類があることをご存じだろうか。

 

 画像はコメツブツメクサ(米粒詰草)という種類である。シロツメクサより全体にかなり小さいためにこの名がある。「コメツブ」といわれるように花は少し離れると黄色い点々にしか見えない。だが接写するとなかなかきれいだ。ちょっとオレンジが掛かっていて春らしくてよい色だ。これまた似た種類がいくつかあるが、花の形からこの植物でよいと思う。

 

 近所に土むき出しの空き地があり、いつも車が止まっている。うちの近辺の雑草は、今の時期はカラスノエンドウホトケノザなどが盛りだが、何故かそこだけちょっと変わった種類が生えている。その中で見つけたものである。

 はるかヨーロッパから船に乗ってきた植物である。どういういきさつで近くまでやって来たのかはいろいろ想像が膨らんで楽しい。