植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

アメリカフウロ

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 昭和初期に北アメリカから牧草などと共に持ち込まれた帰化植物である。前回の空き地で黄色いツメクサに混じって咲いていた。

 以前紹介した同じフウロソウ科ゲンノショウコとはよく似ている。おもな違いは、葉の切れ込みが深く、花期が夏のゲンノショウコに対して春である点だ。

 花もよく似ている。但し、小ぶりであっさりした薄紫色のため印象に残らない。ゲンノショウコは微妙にパステルカラーが入っておりカワイイ。近縁にオランダフウロというものがあるが、こちらは紅(くれない)がかった目を引く花である。

 なお、ゲンノショウコのような薬効の記載はない。画像では寒さに当たったのか一部の葉が赤くなっているが、秋には全体が赤橙色に紅葉するそうだ。

 

 というわけで、いいところもあるのになぜか雑草扱いされている植物である。私の偏見だが、アメリカ原産にありがちな荒削りの外観と、はびこる性質のせいだろうか。