昭和初期に北アメリカから牧草などと共に持ち込まれた帰化植物である。前回の空き地で黄色いツメクサに混じって咲いていた。
以前紹介した同じフウロソウ科のゲンノショウコとはよく似ている。おもな違いは、葉の切れ込みが深く、花期が夏のゲンノショウコに対して春である点だ。
花もよく似ている。但し、小ぶりであっさりした薄紫色のため印象に残らない。ゲンノショウコは微妙にパステルカラーが入っておりカワイイ。近縁にオランダフウロというものがあるが、こちらは紅(くれない)がかった目を引く花である。
なお、ゲンノショウコのような薬効の記載はない。画像では寒さに当たったのか一部の葉が赤くなっているが、秋には全体が赤橙色に紅葉するそうだ。
というわけで、いいところもあるのになぜか雑草扱いされている植物である。私の偏見だが、アメリカ原産にありがちな荒削りの外観と、はびこる性質のせいだろうか。