昨年の9月11日付で紹介したセンニンソウの種である。紡錘形の種が放射状に並び、それぞれの先に無色のブラシのような毛がついている。昔の人はこの毛を仙人のヒゲに見立てて、センニンソウ(仙人草)と名付けたとのこと。
夏場に山間部の資材置き場のフェンスにつるが巻き付き、白い花を大量に付けていたことを思い出した。冬の今は、つるは枯れていたが、この種がいまだに残っていて白い綿毛のようであった。
中国の仙人や老師はだいたい白ずくめの服で杖を持った白髪・白いひげの老人が定番である。今ならドラゴンボールの亀仙人のひげを思い浮かべればよい。
この不思議な造形から、仙人を想像した人はなかなかセンスが良いと思う。