今頃の街を歩いていると、いろいろなところでウメが咲き始めているのに出会う。細かく見ていくと実に種類が多い。赤やピンクで八重咲の華やかなものもよいが、私はどちらかというと原種に近いようなものが好みである。シンプルな一重の白い花を探した。
画像はある遊歩道で紅梅と対で咲いていたもの。ようやく強くなってきた陽光を浴びた白い花が青空に映える。花のガクとツボミの赤紫がアクセントとして効いている。
ここで一句といきたいところだが、ウメが初春の季語なのに対し、まだ冷たく冴え冴えとした空の青色は冬の印象で悩むところだ。実際、空についての「冴ゆ」は冬の季語だ。
そんな季節だなあ…と思う。