何もない晩冬の里山で奇妙な花のようなものを見つけた。調べるとオニドコロの蒴果だった。ヤマノイモの類縁のつる植物で葉などはよく似ているが、イモは食べられない。ごく小さな緑色の花は以前このブログで紹介したことがある。変わった形をしており房になって咲く。
蒴果とは乾燥すると上部が割れて種が出てくるタイプの実のことだ。アサガオなんかがそうだ。この植物の実は楕円形で長径2㎝ぐらい。軍配(相撲の行司が手に持っているもの)を3枚張り合わせたような形で、中に1枚羽がついた種が入っている。
乾燥すると上部が開いて種が飛び出す。残った莢(さや)は絹糸のようなツヤがあり花のように見える。見つけた場所では灌木に絡んで枯れた房がいくつもぶら下がっていた。部屋のアクセサリーに良いかもしれない。