近所の住宅の庭先。レンガの敷石の間から30-40㎝のヒョロっと細長い花茎を伸ばし、花を付けていた。他の場所で見たものも同じような環境だった。
石垣や敷石の隙間などは寒暑の差が激しく、過酷な環境と思われるが、そういうところを好む植物である。自然状態では岩場などに適応していたのだろうか。
この画像では花色からショカツサイに似て見えるが、実際の印象は異なる。以前紹介したツル性のツタバウンランの類縁で、花はそっくりだ。ラン科ではなく、オオバコ科(ゴマノハグサ科)。アメリカ原産の帰化植物。松葉海蘭と書き、葉はマツバボタンに似た多肉系でロゼット型をしている。背丈から見ると葉はかなり小さい。花と茎だけが伸びているような奇妙な印象を受ける植物である。