薄青いかわいい花が奇妙な形の葉に包まれている。個々の花は径2、3㎜で非常に小さい。それが5個ほど集まったものが湾曲した楕円形の苞葉(ほうよう、小花を包むガクのような役割)に包まれ、さらにそれが数個集まって花序を作っている。白く見えるが、拡大すると淡青色であることが分かる。
ジシャ(チシャ)はレタスのこと。野生のレタスというわけだ。ただしレタスはキク科だがこれはオミナエシ科(またはスイカズラ科)である。ヨーロッパ原産で、幕末頃食用の野菜として渡来し、その後野生化した。画像の花は川の堤防で見つけた高さ20㎝ぐらいのもの。初夏の頃、並木の根元で大きくなったものの群落を見たことがある。
小さくて分かりにくいが、花弁は五裂した星形。雄シベが三本突き出し、中央の雌シベの柱頭は三裂する。色は違うがオミナエシの小花も同じような感じであった。