以前から気になっていた大木。20m以上あるだろうか。多摩丘陵にある神社の杜(もり)の端にあり、常緑なため他の木が葉を落とした今頃はさらに目立つ。色々な方向から撮ったのだが、この画像が一番特徴が表れている。ちょうど昼下がりで太陽が頭上にあり、見上げると逆光になってしまった。
葉が枝の先のほうに集まる傾向があり、中の方はほとんど葉がついていない。そのため大木なのに葉が透いた感じになり、私には奇妙で印象的だった。画面右側が空いているが、夏場は隣の木の葉が茂っていて、その陰になったためのようである。
近づくと根元の直径は1m近い。自治体の標識木らしく「タブノキ」という名札がついていた。東アジアに分布し、日本では鎮守の杜の木としてポピュラーとのこと。南方系の植物でクスノキの仲間である。葉は舟型でツヤがありクスノキによく似ている。名前の由来は諸説あるが、古代朝鮮半島の言葉が元らしい。