朝晩冷え込むようになってきた。サザンカなどと並んで、この花も寒さにめげず晩秋から初冬(10‐12月)にかけて咲く。タラノキやウドと同じウコギ科。葉は似ていないが、ボール状の白い花をたくさん付ける点は同じである。地味だがよく見ると味がある。
直径5㎜程の白い五弁で5本の雄シベが突き出す。花が30個ぐらい放射状に集まって球状の花の塊(散形花序)になっており、さらにそれが集まって大きな円錐形の花序を作る。
目立つオレンジ色の部分は表面に水滴のようなものが出ている。これは蜜で、冬の少ない虫を呼ぶ。中心の短い毛は未熟な雌シベの柱頭だ。雄シベが花粉を出して落ちた後に成熟し、他の花から受粉して実になる。