植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ジュズダマ

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ハス池のたもとに生えていたもの。川辺などの湿地を好むようだ。先端に穴の開いた独特の丸い実は、子供の頃投げて遊んだものだ。スベスベした感触で、何かにぶつけるとカチンと音がするぐらい硬い。穴を貫通させて糸で繋ごうとしたがうまくいかなかった。

 

熱帯アジア原産のイネ科植物。球状の実は雌シベを包む殻(カラ)で、難しく言うと苞葉鞘(ほうようしょう)というものである。先端の穴から雌シベの先と雄シベの穂が突き出ている。黄色や赤茶色のものは雄シベの葯(やく、花粉の袋)だ。

 

花が成熟すると、殻から雄シベの穂が取れて黄色から黒っぽくなる。径7㎜くらいのまさに法事で使う数珠(ジュズ)の球の形をしている。川辺にあるものは水に落ちて浮き、水流により運ばれて分布を広げる。硬い殻を石で叩き潰すと白い粉(でんぷん)が出てきた記憶がある。

 

ちなみに健康茶に入っているハトムギジュズダマの栽培種で、殻が柔らかく、実の付き方も多い。