多摩丘陵の畑の周辺。南西向きの斜面が全体に黄色くなっていた。ここは定期的に草刈りがされるので木がほとんどなく、夏草が枯れると地面がワラビに覆われていることがわかるようになる。それが枯れる前に黄変しているのである。
実はこれがワラビなのか確信がない。葉の形はネットの画像とほぼ同じだし、黄葉していない部分の黄緑色の葉色と、毛の少なさはまさにワラビである。日当たりのよい所に群生するところも一致する。
問題は「よく似た別種のシダ」ではないかということ。被子植物では花が決め手になるが、花が咲かないので特徴に乏しい。現時点で裏返しても胞子嚢は見られない。大体ワラビの胞子嚢は葉の縁に付くタイプで目立たない。
調べたところ、山菜として食べられる若芽が三又になっていて、握りこぶしに例えられる独特の形なので、間違えることはないという。他のシダはゼンマイのようにぐるぐる巻きだ。来年の春にもう一度見に来よう。