植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ビワの花

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 花は径1㎝の白い5弁で、多数の雄シベとツボミが茶色く、全体に薄茶色の地味な色合いの微細な毛に包まれている。そのため目立たず、バラ科と聞いて違和感があったが、花をしげしげとみるとバラやサクラに似ており納得した。

 原産地は中国南西部で、我が国には奈良時代以前に渡来した。温暖な地方で栽培されており街でもよく見かける。漢字では枇杷と書くが、実の形が楽器の琵琶に似ているのが名前の由来だ。

 花期は晩秋から冬(11~2月)。寒い時期だが、暖かい日には残っているハチやハエなどがやってきて授粉する。甘い実ができるのは6月頃だ。