爽やかな日々が続くが日差しはもう夏だ。街を歩いていて出会う花も季節とともにどんどん変化する。日当たりの良い空き地や道端で出会った5月の街の花。
ミヤコグサ(画像上)
マメ科の多年草。見かけたのは住宅街の中の駐車場で、土むき出し。しかし定期的に草刈りがされているためか木や外来種が少ない。この植物にはそっくりの外来系の種類がある。花序に付く花の数が少ないので在来種と思われる。
アメリカフウロの紅葉(画像下)
4月は小さな花を付けていた。実が成熟すると黒く変色し葉が赤く変わるのが特徴。夏草が生い茂る頃いつの間にか消えてしまう。
今頃の季節、日当たりの良い場所でよく見かける小柄な花。これでアヤメ科とは信じられない。明治時代にアメリカから観賞用に持ち込まれたものが野生化した。
コウゾリナ
花はブタナやノゲシと似ている。全体に剛毛が生えており、ヒゲやヒゲ剃りを連想することから、名前の由来は「顔剃り菜」が訛ったものといわれる。
オオバコ
花穂が緑色で地味な在来種。道端に多く踏みつけに強い。種に粘着性があり、人に踏みつけられると靴裏について運ばれ増えていく。
ヘラオオバコ
葉がヘラ状で花穂を50㎝ぐらいまで伸ばす。先端の花序は小さな花の集合で下から雄シベを出しながら咲き上がっていく。花火を思わせる花だ。ヨーロッパからの帰化種で、踏みつけ耐性はない。
道端に生えていたもの。野草や雑草で調べてもわからず、園芸種が逃げ出して野生化したと分かった。ヒオウギやヒメヒオウギズイセンと類縁のアヤメ科。
キク科。古くから春の七草のゴギョウとして有名。早春から見られるが、今頃が花の盛りである。最近は外来種のウラジロチチコグサの方が優勢になっている。