郊外の木々が多いところを歩いて出会った草の花。梅雨入り前の6月の日差しは強烈だが、木陰に入ると緑を渡る風が心地良い。
ホタルブクロ(画像上)
キキョウ科。神社の杜の草むらで点々と咲いていた。花は薄紫色のグラデーションだ。白いものもある。和紙のような独特の質感である。
オカトラノオ(画像下)
サクラソウ科。雑木林の縁で見つけた。多摩丘陵の杉林に大きな群落があり、虎の尾のような形の花房が皆同じ方向に向いているのを見たことがある。
今頃はどこでも見かける日陰の花。雑木林の中ではあまり繁茂せず、ホタルブクロなどと調和を保っている。
コメツブツメクサ
道端の地面を覆っている背の低い草。ヨーロッパ原産の帰化植物だ。近年増えてきたように思う。マメ科シロツメクサ(クローバー)の仲間。花は黄色で葉の大きさは4分の1ぐらいしかない。よく似た種類のコメツブウマゴヤシより小型で葉の付け根にギザギザの托葉が無い。
南アメリカから帰化した多年草。林内の湿気の多いところに群生している。ツユクサの仲間で花弁が三枚、長めの毛がある。
春咲きのアザミ。日当たりの良い林縁の草むらで花が数本顔を出していた。これも場所によっては群落をつくる。