植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ゴマダラカミキリ

近場では普通に見られるカミキリムシだ。今頃成虫が出てくる。子供の頃、カブトムシやクワガタは大好きだったが、カミキリにはあまり魅力を感じなかった。動きが激しくて捕まえにくいのと、大あごの大きい顔つきが怖いと思ったためだ。

 

体長3㎝ぐらい。触角は長く体長の1.5倍はある。全身が黒くて一定の間隔に縦横に並んだ白い斑点がある。これが「ゴマダラ」の名前の由来だ。青色の微細な毛のため全身が群青色に見える。接写するとなかなかきれいだ。

 

日本在来種。成虫は様々な樹種の葉や若い樹皮を食べる。幼虫(テッポウムシ)は枯れ木ではなく生木の材(ざい)の部分を食べトンネルを作って生活する。羽化すると樹皮を食い破って出てくる。

 

生木を食べるので所によっては害虫になる。よく似た外来種のツヤハゴマダラカミキリは果樹の大害虫で、駆除の対象になっている。ゴマダラとの違いは胸部に白斑が無いこと。