植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

多摩丘陵の植物2024GW

多摩丘陵にはまだ所々に昔からの道が残っており、鬱蒼とした樹林の暗い中をくねくねと続く。GWの1日ゆっくりと歩いた。道沿いに独特の植物が次々と現れて目を楽しませてくれる。

 

タツナミソウ(画像上)

目が覚めるような紫色だ。

 

キンポウゲ(ウマノアシガタ、画像下)

薄暗いところでひょろりと伸びた先の花はキラキラした光をまとっており、金鳳花という表現が似つかわしい。好きな花だ。

 

ヤマツツジ

雑木林の林縁に朱赤色の花が見える。ミツバツツジの赤紫も良いが、これもなかなかのものだ。

 

キンラン

暗い林床で花を付けている。里山の手入れがされなくなって少なくなった。

 

キツネアザミ

丘陵地の所々が急に開けて開墾地に出る。日当たりの良い未耕作地で花を付けていた。見た目はアザミなのだが、葉や総苞にトゲが無い。狐に化かされたという意味の名前だ。

 

ウシハコベ

半日陰に多い大型のハコベ。5枚の花弁は大きく切れ込んで10枚にみえる。よく見ると雌シベの先(柱頭)が5つに分かれている。普通のハコベは3つに分かれる。

 

クサボケの実

早春に真っ赤な花を付けていたクサボケの実。直径1.2㎝ぐらいだがもっと大きくなる。これが瓜のようだというのがボケ(木瓜)の名前の由来だ。

 

フタリシズカ

春先のヒトリシズカの類縁で、花は1か月ぐらい遅れる。2本の花穂を付ける。

 

アオマムシグサ

マムシグサの花(仏炎苞)は赤紫色だが、この付近のものはほぼ緑色だ。別名カントウマムシグサ

 

ハルジオン

明治期に日本に入ってきた外来種だが、日陰の多い丘陵地では優占種にならず(他の外来種も同じ)落ち着いた佇まいだ。