多摩丘陵の畑地の近くで咲いていたもの。雑草に紛れても黄色い花は良く目立つ。道端や家の周りにもいつの間にか生えていて、むしってもすぐ生えてくる。以前紹介した近縁のメキシコマンネングサやツルマンネングサはよくプランターなどで植えられている。栽培されないのは雑草的な生態のせいだろう。
多肉植物の多いベンケイソウ科。葉は厚ぼったく、根元に2,3個のムカゴ(小さな芽)を付けるので子持ちの名がある。ムカゴは簡単にとれ、地面に落ちると根を下ろしそのまま冬越しする。5,6月が花期だが、一年中みられるので万年草というのか。
小さいが花がハデで多肉質。外来種とばかり思っていたが、日本と東アジアに自生する在来種。花は多数付けるが、雄シベは花粉が少なくほとんど種はできない。もっぱらムカゴで増える。雑草だからと迂闊に引き抜いてもムカゴをばらまいて繁殖を助けるだけ。そっと引き抜こう。